MacBookAir Mac修理レポート

データ死守!液体混入で電源が入らないMacBookAir 2017を修理

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MacBookAir(13-inch,2017)モデルの修理レポートです

東京都中野区のお客様からMac修理のご依頼です。
新宿ラボへお持ち込みいただきました。
今回は、突然電源が入らなくなってしまい、中には大事なデータが入っているのでなんとか復旧させたいということで修理をご依頼いただきました。

初期診断

電源ボタンを押すと起動音が鳴らず、画面も点かない状態を確認。しかし、本体内部から風が吹き出しており、ファンは回っていました。しばらくその状態にしておくと本体底面が暖かくなっていきます。どこかで電圧が足りていないのか、中途半端な通電をしている様子。もちろんSMCリセットやPRAMクリアなどでは改善できない状態でした。本体を分解して内部の状態とロジックボード基板を確認していきます。

水分による腐食を複数箇所発見

ロジックボード基板の裏面を確認したところ、水分による腐食箇所を複数発見(緑のサビのような箇所)。事前のご申告では、特に水などの液体をこぼしたことは無いとのご申告でしたので、何か意図せず混入してしまった可能性があります。故障の原因としては明らかにこの腐食ですので、本体の内部洗浄とロジックボード基板のショート修復作業が必要となります。この診断結果と御見積をお伝えした上でご了承いただきましたので、修理を続行させていただきました。

腐食の影響が強く大手術に発展

ロジックボード基板のショート修復作業をしていたところ、腐食が強いため基板上の電源レールが途絶えている(断線)状態を確認。この場合はワイヤーを使用して通常とは別ルートの電源レールを確保する必要があります。回路図を確認しながら適切な接続を検討し、ワイヤーで電源レールを確保しました。

通電回復を確認

ワイヤーを使用したことにより、無事通電が回復。組み上げたところ、問題なく起動しました。最終動作検証にて各部チェックを行い異常が無いことを確認。もちろん消失したデータもありません。これにて無事修理完了です。

まとめ

今回のようにお客様も認識していないところでMac内部に水分による腐食が発生する場合があります。これは使用している環境にもよりますが、結露、ペットによる被害、雨天時に窓際に置いていたなど原因はさまざまです。突然電源が入らなくなった場合でもこのようなケースもございます。弊社は液体損傷のロジックボード修理にも実績がございますので、Mac修理は是非弊社へお任せください。

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