アーストサポート日誌より『第8話 起毛』

今回のテーマは、不具合があるということでお客様からお預かりしたMacです。
なんでもいっしょに添えられていたお手紙には、突然本体から煙が出るようになったそうです。そんな、少し動きが怪しいMacの修理相談について紹介します。

もちろんMacはおしゃれで高性能です。
しかし、さすがにIHのクッキングヒーターではありません。
確かにパソコンは使っていると熱を持ちます。
職場のオフィスもそうですが、お部屋の空気が乾燥しがちです。
ですが、私の経験上、加湿器付きのパソコンというのも聞いたことがありません。

果たして煙の正体は…??
と、まずはさっそく中を開けてみると…

なんと!!パソコンの内側のあたり一面が、ものの見事に真っ黒!!
いかにも煙を出しそうな、本当に火事にあったかのように、何かが焦げたような感じです。

しかし、この焦げ…一目見た感じでは煤のように、表面はふさふさと毛羽立っているように見えます。ところが、汚れの表面に指で触れると、ベタッとした感触がして単なる埃とも違うようです。

まるで初めて見る地球外生命体のような、正体不明の見てはいけないものを見てしまったかと一瞬戸惑いました。しかし、ベテランの先輩は以前に同じような状態を見たことがあるそうです。なんでも、この表面にまとわりつく汚れの正体は、長い間に蓄積され続けたヤニと埃が層になったものなんだそうです。

新品の状態からしばらく使用していると、基板の上にヤニが付着するようになります。そのヤニの汚れの上に更にヤニや埃が付着して、次第に汚れが層になって堆積、拡大するようになります。そうして広がった汚れに埃が付着して、機械の熱で焦げてしまって怪しい煙を出すようになるのです。

今回のご依頼では、すでに基板全体が汚れに覆われてしまい、取り出したHDDも真っ黒な状態でした。ここまで汚れがひどくなってしまうと、電源ユニットの部分にも汚れがこびりついてしまっていそうです。うまく取り除くことができない場合には、安全面から別のパソコンへの移行を勧めざるをえません。

こうしたパソコン内部の汚れは、最初のうちでしたら、ごくごく簡単にお手入れできます。しかし、放置しておくと今回のような故障の原因になったり、修理が困難になるケースもあります。故障のみならず、手遅れになる前に内部の清掃のみでもお気軽にご依頼いただければと思います。
長年使っているパソコンがございましたら、ぜひご相談くださいませ。

株式会社アースト

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