iMac Mac修理レポート

【カーネルパニックが出て起動しない】iMac Mid2010モデルを修理

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iMac(27-inch,Mid2010)モデルの修理レポートです

『最近使用しているとフリーズを頻発するようになっていたが、昨日Macを起動させようとしたら画面に巨大なスイッチのアイコンと共に ”コンピューターを再起動する必要があります。パワーボタンを数秒間押し続けるか、リセットボタンを押してください” というメッセージが表示されて、それ以降は何度やっても同じメッセージが表示され正常に起動しなくなった。』とのご相談をいただきました。

原因はいくつか考えられる

お客様がおっしゃっていた巨大なスイッチのアイコンは『カーネルパニック』というエラーで、Macの起動システムの中核(カーネル)に致命的なエラーが発生し正常に起動できなくなった時に発生すると言われています。このエラーが出たらMacの再起動を行う必要がありますが、それでも改善しない場合は修理が必要になってきます。

カーネルパニックの原因はソフトウエアや周辺機器に起因する事もあるとは言われてますが、元々フリーズが多発していたという事だったんで直感的にメモリが怪しいかなと感じました。

初期診断

通常は各種診断ツールを使って本体の全体の検査から行うのですが、虫の予感wがしたので真っ先にシステムプロフィールを確認してみました。
すると4つあるメモリスロットに4枚挿さっているはずのメモリのうち、1枚が認識されていない事が判明。
ビンゴ!!

認識されていないメモリを取り外して再度起動を試したところ、カーネルパニックは発生せず正常にデスクトップが表示されました。
そのメモリ構成で本体の検査を行ったところ無事にパスしてくれました。もうこれでメモリ不良はほぼ確定と言っていいのですが、確証が欲しかったのであえて問題のメモリをつけた状態でテストを行いました。すると検査ツールが検査の最中にフリーズ!
その結果を見た瞬間に『やった!』と思わず喜んでしまいました。不具合が出て喜ぶというのもなんだか皮肉な話ですが、諸悪の根源を見つけられて排除できた嬉しさからなのでどうかご容赦くださいw

まとめ

ちなみにこのiMacには32GBのメモリが搭載されていました。8GBのメモリが4枚ささっており、そのうちの一枚が壊れてしまっていたわけですね。本来2010年の27inchモデルとなりますとApple公称では4GBのメモリ4枚の合計16GBまで搭載できることになっていますが、実際のところは倍の32GBまで搭載できるんですよね。ただしメモリ自体の相性が結構シビアでエラーが起きてしまう事が多々あります。メーカーとしても推奨してない仕様なのでこれは致し方ない事かと。

そういうわけで今回は問題が起きたメモリを取り外した状態でお戻しするか?それとも交換するか?その両方をお客様にご相談したところ、メモリ交換する事になりました。気持ち的にやっぱりスペックダウンになるのが嫌なのかもしれませんね。見る限り特別な映像編集ソフトやDTPのソフトが入っているわけでもなかったので正直それほどメモリが必要なのかどうかはわかりませんがw

という事で手配したメモリを交換して問題ない動作を確認した上でお客様にご返却となりました。皆さんもお持ちのMacでカーネルパニックが頻発するようなトラブルが起きた際は是非弊社までご相談ください。

ところで最近のAppleはカーネルパニックという言葉を使わなくなったようですね。寂しいなあ(嘘)

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