iMac Mac修理レポート

【原因はグラフィックボード】映像乱れで起動しないiMac 2011を修理

更新日:

このたび映像が乱れて起動時のアップルマーク画面から進まず、起動出来ないiMac 27inch Mid 2011 の修理を行いました。今回はその模様を写真付きで解説したいと思います。
【公開日:2017/08/11 最終更新日:2019/10/11】

映像が乱れて起動できないiMac:考えられる原因とは?

上記の画像の通り、電源を入れるとアップルマーク画面に緑の柱のような映像乱れが出現していました。
こういった映像乱れの症状で起動出来ない場合、

1、液晶パネルの故障
2、液晶ケーブルの故障
3、グラフィックボードの故障
大きく分けて原因はこの3つが主に考えられます。

iMac映像乱れ:検証の結果は

今回は初期診断をしたところ、3のグラフィックボードの故障であることが分かりました。
グラフィックボードの修理が必要です。
お客様に御見積をお伝えした上ご了承頂き、早速修理に着手していきます。

iMacグラフィックボード不良:修理作業の流れを写真で解説します


分解作業の開始です。
iMac 27inch Mid2011 モデルの分解作業はまずは大きなガラスパネルを外し、次に液晶パネルを外していきます。


液晶パネルを外すとロジックボードや内蔵ハードディスク、光学ドライブ、電源ユニットなど、さらに沢山の部品が出現します。
今回交換修理するグラフィックボードはロジックボードの裏にくっついていますので、次はロジックボードを外します。


ロジックボードに接続されているケーブルが沢山あるため、慎重にすべてのケーブルを外していきます。


止まっているネジもすべて外し、いよいよロジックボードを取り外します。


取り外したiMacのロジックボードです。
ここからグラフィックボードをさらに外します。


グラフィックボードも外しました!!
しかし、これではまだグラフィックボードにヒートシンクがくっついているため、ヒートシンクも外します。


これが今回修理したiMac 27inch Mid2011のグラフィックボードです。

グラフィックボードの型番は、AMD Radeon HD 6970M
ビデオメモリの容量は2GB
すでに6年前のiMacになりますが、素晴らしいグラフィック能力ですね!
この故障しているグラフィックボードに修理を施してまた本体を組立てていきます。

 
実は修理をする上でかなり重要なのは分解してから内部のクリーニングもしっかりと行うことです。
6年前のiMacですから、気付かないうちに自ずと内部にホコリが溜まっていることがほとんどです。
ホコリが溜まり過ぎると内蔵ファンによる排気が上手く行えなくなり、結果的に内部温度が上昇してさまざまな部品故障を招きやすくなります。
弊社の修理では、もちろん内部もしっかりとクリーニングしています。


組み立ての最終段階もクリーニングです。
液晶パネルとガラスパネルのホコリや汚れをすべて取り除いていきます。
喫煙環境で使用していた場合など、自ずとガラスパネルや液晶パネルにヤニや汚れが付着している事があります。
これら除去出来る汚れはしっかりとクリーニングをしています。


組み上げました!!

お客様より、
修理に預ける前よりキレイになった。
購入当初の状態に戻ったようだ。など、
修理後にお喜びの声を頂くことも多いです。


電源を入れたところ、起動時のアップルマーク画面から緑の柱のような映像乱れは消えました!!
これでグラフィックボード修理作業は完了ですが、もちろんこのあとも最終動作検証としてグラフィックボードの動作をしっかりとチェックして、すべてのチェック項目をクリアしてはじめて修理完了となります。

iMac映像乱れ:修理を終えてみて

iMacはグラフィックボードの故障事例が多い機種です。
同様の映像乱れなどの症状がございましたらお気軽にご相談下さい。

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