MacBookAir Mac修理レポート

SSDを認識しないMacBookAirをロジックボード修理で改善!!

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MacBookAir(13-inch,Early2014)の修理レポートです

新しいMacを購入したので以前使っていたこのMacからデータを移行しようと思い、立ち上げたらフォルダに?マークが表示され起動できなくなってしまっていた。バックアップを取っていなかったので直接この本体からデータを移行できないと困った事になる・・・というご相談をいただきました。

まずは状態の確認から行います(初期診断)

早速診断を始めたところ最初の起動では特に問題なく立ち上がってくれました。続いてApple Diagnostics(Apple診断)をかけたところこちらも異常なし。お伺いしていた症状では「?マークのまま起動しない」という事でしたので、もしかしたらたまたまだったのか?という思いがよぎりましたが、その後もう一度お客様のアカウントで立ち上げようとしたところフォルダ点滅が発生。
これがご申告の症状ですね。

このあとはOption起動を行なっても内蔵のSSDが認識されず。やはりSSD不良なのか・・・そうなるとデータの安否が心配です。でもちょっと待った!このような症状が出たからといってSSD(ストレージメディア側の)不良と結論づけるのは時期尚早。
一例としてMacが起動する際に鳴る警告音やランプ点滅がわかりやすい例ですが、一定の間隔で『プープープー』と三回鳴る(点滅する)のはメモリーエラーによるものと言われています。しかし実際はメモリ自体ではなくメモリが挿さっている本体側メモリスロットに問題が起きている事もあります。

そのため次はこの部分の切り分けをするための検証を行います。手っ取り早いところでは別のSSDを本体に取り付ける。これで正常に起動してくれるであればSSD側に問題があるという事になります。逆に交換してもだめな場合はSSDではなく本体側に何らかの問題がある可能性が高くなってくるのです。

別のSSDも認識しない。

早速問題の切り分けを行うために検証用のSSDを本体に取り付けたところ同じく『?』マークが出て起動せず。逆にお客様のSSDは別の本体でしっかりと認識されました。これにより今回の不具合箇所がSSD側ではない事が確定しました。こうなると基板側ロジックボードの故障という事になりますがこれはある意味良かったとも言えますし悪かったとも言えますよね。つまりSSDでは無かったおかげでデータは無事だった。でもロジック不良となれば不具合としては重症。修理費用もより高額になる可能性があります。

でもご安心ください。arstでは故障したロジックボードの修理も行えます。メーカーや関連の正規サービスプロバイダに出したらロジックボードごとの交換として高額な修理代金を請求されてしまう今回のような不具合でも弊社ならより安価に修理を行う事が出来るんです!

修復作業開始

不具合原因のあぶり出しが出来たと同時に次第にこの本体は電源自体が入らなくなるまで症状が悪化。やはりロジックボード側に問題があったようです。確信を得た事で更なる突っ込んだ検証を継続。その結果今回はメイン基板であるロジックボード上の電源部に関係している回路のハンダが経年による劣化でひび割れ壊れてしまっていた事がわかりました。

問題部分が特定できればこっちのものです。早速修理作業開始です。

まとめ

その後、問題部分を再ハンダしたところ、見事正常起動できるようになりました!!(↑写真)
起動できるようになってからはいつもの通り各パーツの動作確認と負荷掛け等の耐久テストなどを行い問題ない事が確認できたのちにお客様に完了のご連絡と相成りました。

起動時にフォルダアイコンが点滅するという症状は一見ハードディスク不良と思いがちですが、このようなイレギュラーなケースもあります。もしこのような不具合に遭遇しHDDやSSDを変えても直らなかったという方がいらっしゃいましたら一度下記弊社までご相談ください。

なお弊社ではメーカーのように修理の過程でお客様のデータを消去する事はありません。修理には出したいけどデータ消されるのが怖いと心配されている方もどうかご安心ください。

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