G4・G5・Vintage Mac修理レポート

電源が入らなくなったPowerMacG4 MDDモデルの電源ユニット修理

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PowerMacG4(Mirrored Drive Doors)モデルの修理レポートです

デザイン会社を営んでいらっしゃるお客様より仕事で使用しているPowerMacの電源が入らなくなったとの連絡をいただきました。あいにく内部のデータのバックアップも取れていないのでそちらの保護もご希望、主に使用しているアプリケーションはMicrosoftのWordとExcelとの事です。

初期診断開始

早速社内で検証を開始したところ確かに電源が入りません。最初のご申告の際にPowerMacと聞いた時に『MDDかな?』と瞬時に思ったぐらいこのシリーズは電源ユニットの故障が多いんですが、まさにその通りでした。
検証では各種リセットや電源ケーブル交換を行うが改善せず。そのため検証用の電源ユニットを仮付してみたところ通電が確認できました。今回は電源ユニットの故障となります。

データは無事だったが・・・

電源を変えることで通電するようになったので次は他の箇所の検証を行います。まずはバックアップが取れていないというHDD内のデータが無事であるかを確認、こちらは問題なくアクセスできましたので一安心。その他で言えば内蔵電池が2010年で枯渇が見られたのでこちらも要交換。HDDについては正常に動いてはいるのですが純正のものが搭載されているので、普通に考えて発売年の2002年と仮定しても20年??これは今後のことを考えたら今のうちに変えた方が良いでしょう。よく壊れずに動いてたな〜!

お客様には主たる不具合原因の電源ユニット交換に加えHDDと内蔵電池の交換も合わせてご提案したところ、ご快諾いただきましたので早速手配をかけます。ちなみにHDDや内蔵電池については現在も希少ながらも新品の入手は可能ですが電源ユニットについてはさすがに新品はありません。そのため弊社に交換用の在庫がある場合はそちらを使いますし仮にない場合は市場から中古パーツを手配する流れとなります。幸い今回は弊社に在庫がありましたのでこちらを使用することであまりお待たせせずに修理を完了させる事ができました。

 

まとめ

弊社ではAppleがサポートを打ち切ったビンテージMacも修理を行なっています。メーカーが早くは5年ほどでサポートを打ち切ってしまう現実がある反面、今回のPowerMacのように実際は20年近く現役バリバリで動いているわけです。そう考えると『もう新品のパーツが手に入らないから』・・・とか『メーカーがサポートをやめてしまったから』という理由だけでMacの使用を諦めてしまったり廃棄してしまうのは実にもったいないですし可哀想ですよね。アーストはこれからもレガシーMacを大切に使っていらっしゃるユーザーの味方でありたいと思っておりますので是非弊社のような会社がある事を覚えておいていてください。そして困った時はご相談ください。

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