Mac修理レポート

画面が映らない/ロジックボード修理【Vintage No.4】

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PowerMacG4(Mirrored Drive Doors 2003)モデルの修理レポートです

PowerMacG4は1999年に登場してから2003年にG5が登場するまでの四年間で下記のモデルが発売されています。

PCI Graphics
AGP Graphics
Gigabit Ethernet
Digital Audio
Quick Silver
Mirrored Drive Doors
Mirrored Drive Doors FW800
Mirrored Drive Doors 2003

このように実に沢山のモデルが発売されました。
(PowerMacG4という括りで考えるとG4 Cubeという名機もあったりします)

そんな中から一番最後に発売された『Mirrored Drive Doors 2003』に起きたトラブルをご紹介します。

電源は入っているようだが。。。。

今回のご申告内容は『画面が映らない』というものでした。その後に発売されたPowerMacG5ほどではないにしても、単に画面が映らないという不具合でもその原因は多岐に渡ります。画面が映らない以前の問題として全く電源すら入らないとか、基盤上通電はしてるがOSの起動まで至っていないとか、実はちゃんと起動してるのだが映像出力だけ出来ていない等々。

そんなわけで早速検証をしてみたところ、通電はするようだが起動音はならずファンだけが回っている状態であることがわかりました。過去の経験上まずはCPUやメモリあたりが怪しいと判断、早速順番に交換してみましたがどちらを変えても画面は暗いまま。それではとグラフィックボードも変えてみましたがこちらも効果なし。各種リセットなど考えうることは色々ためすも相変わらず起動音すらならない状態。うーん。。。

 

ロジックボード不良である事が判明

試行錯誤したのちに最終的に行き着いた結論はロジックボード不良。・・・という事で在庫のロジックボードに取り替えてみる事にしました。

PowerMacG4のロジックボード交換はG5のそれと比べるとそこまで難しくなく、ネジなんかも普通のプラスドライバーで固定されてたりして『そういやこの頃のMacって、ちょっと知識のある人だったら自分で色々改造できて楽しかったよなぁ・・・』としばし感慨に耽ること数分(笑)

 

 

こんな感じで無事に取り付けてみたところ『ジャーン!!』
見事に起動音とともにデスクトップまでたどり着きました。やはりロジックだったか!
ところで最近は起動すると画面にりんごマークが表示されているのに慣れているので、いきなりハッピーマックが表示されるとびっくりするというか『あっ!OS9だ!!』と毎回嬉しくなるんですよねw
(PowerMacシリーズはOS9とOSXが混在し、どちらも使える仕様でした)

 

まとめ

ということで今回はちょっと懐かしい機種の修理をご紹介しました。PowerMacシリーズとなるとメーカーはとっくの昔にサポートを打ち切り、それに伴い交換用部品も市場から姿を消してきており日に日に部品調達が困難になってきております。そんな状況でも弊社ではこの愛すべきレガシーMac達を可能な限り修理していきたいと思っていますので、PowerMacユーザーの方は是非アーストの存在を覚えておいていてください。そして困った時はアーストにご相談ください。

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