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Mac修理はどこに頼む?おすすめの選び方

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Macが故障してしまったら、どこに修理を頼んだら良いか?
誰もがこの問題からスタートします。

「早く、安く、確実に修理をしてもらいたい」

誰もがこのように期待するはずです。
しかし、ここは一度早る心をニュートラルに入れ、落ち着きましょう。
インターネット上にはさまざまなMac修理業者の宣伝広告が溢れており、中には悪徳とも思われる修理業者も存在します。
この記事を読み終えるまで、おおよそ5分ほどお時間をください。

そこで今回は、Mac修理業者を正しく選択するためのおすすめポイントを7つご紹介します。
この7つのおすすめポイントを意識することで、確かな修理技術であなたのMacを親身に診てくれる、信頼できるMac修理業者が必ず見つかります。


1.口コミを鵜呑みにしない


Mac修理業者の選び方の1つとして、Googleの口コミやレビューを参考にするという方法があります。
しかし、これには注意が必要です。
Google口コミの高評価は、SEOというWEBサイトの評価システムに影響します。
このため、修理業者によってはGoogle口コミの高評価をお客様に強要したり、高評価の口コミを投稿してもらうことで修理料金を値引きするといった動きがあります。
何百件もの口コミ評価がある業者はその可能性が比較的高いです。
現在は口コミの強要や値引きをしていなくても、過去の行為により口コミ数が桁外れな業者が存在しています。
口コミやレビューは高評価のみを参考にするのではなく、低評価も参考にすることが大切です。
Googleの口コミは”参考程度にする”ことを心がけましょう。

2.甘いワードの宣伝広告に注意

「業界最安修理」
「業界最速修理」
「どこよりも安く」
「どこよりも早く」

上記のような甘いワードの宣伝広告には惑わされないようにしましょう。

安い、早い、上手いは、誰もが理想とするものですが、
修理業務はしっかりとしたビジネスであり、技術や責任を伴うものです。
安すぎる、早すぎるということは、中途半端な修理対応を裏付けています。
しっかりとした修理には、修理技術や的確な診断、修理後の検証にそれ相応の時間が必要になります。

3.必ず修理実績を確認する

Mac修理業者の修理実績を必ず確認しましょう。
確かな修理技術のあるMac修理業者は、自ずとその修理実績が積み重なります。
また、修理実績を確認する上でも下記3つの修理実績に注視しましょう。

1)最近のMac修理実績の投稿があるか
2)自分のMacと同じ世代機種以降の修理実績が投稿されているか
3)広告の修理サービスと同じ修理実績が投稿されているか

1)と2)について
Mac修理実績の最近の投稿が半年以上前から更新がない場合や、修理実績が2013年以前の旧機種が多い場合にこれらが該当します。
この場合、Mac修理サービスは展開しているものの、実際にはMacの修理実績が少ない、最近の機種のMac修理は得意ではない場合があります。

3)について
例えば、「Macロジックボード補修」「Macロジックボード修理」というMacの修理サービスを広告しているにも関わらず、
Macのロジックボード修理の修理実績を投稿していない場合があります。
この場合、実際にはその修理技術に乏しい、又はその修理対応は他社へ委託している場合があります。

「Mac 修理」の検索ワードでトップに表示されていた業者なのに、実際にはデータ復旧業者だったというお客様の声もありました。
そういった業者を見分けるためにも、Macの修理実績の確認は必要不可欠です。

4.Mac修理にパソコン整備士資格は不要


Macの修理知識や技術とは関係のない資格をアピールしている業者も数多く存在します。

「パソコン整備士」
「Apple認定技術者」
「Apple Certified Mac Technician」

これらはどれもパソコンやMacのハードウェアやシステム構造、知識の概念についての資格です。
「Macの愛好家」レベルの個人でも取得ができる資格となります。
これらの資格がある = Macの修理に長けているという誤解が生じやすい宣伝です。

なお、Apple以外の修理業者で、公式なMacの修理トレーニング、正規パーツの注文、専用診断ツールへのアクセスがAppleより許可された修理業者は、正規サービスプロバイダと、Apple IRP加盟店のみとなります。

5.趣味レベル個人業者の見分け方


Macの修理業者の中には、数名のMac修理専門の技術者がいる業者から、1人で運営している個人業者まで存在します。
個人経営が悪いわけではありません。
しかし、WEBサイト上のサービス案内と実際の対応が大きく異なる場合があります。
前述の「2.甘いワードの宣伝広告に注意」でも紹介しましたが、個人業者のWEBサイトの場合、安い、早いが謳い文句である場合が多く、実際にはその対応に矛盾が生じたり、ワンオペで一体どんな修理方法をとっているのか不明であるため、例え修理出来たとしてもその修理品質や修理保証に懸念が生まれます。
WEBサイトでは大きくみせて、実際の規模はとても小さい場合があるので注意が必要です。
個人業者を見分けるポイントは以下の通りです。

・早い、安いのアピールが多い
・週2日以上など、定休日が多い
・昼時など、電話に出ない
・問い合わせに対して折り返しがない
・ファームウェアロックの解除など、「Macのクラッキング行為」に対応している

ファームウェアロックやアクティベーションロックの解除を修理サービスとして大々的に展開している個人業者が存在します。
しかし、これは「Macの修理」ではなく、「Macのクラッキング行為(不正利用)」に該当します。
目先の利益のためにクラッキング行為を修理サービスとして展開している業者はいかがなものでしょうか。
会社の沿革や設立日など、詳細な企業情報の記載があるかも確認すると良いでしょう。

6.自社経営とフランチャイズの是非


Mac修理業者の中には大きく分けて2つのタイプが存在します。

・小規模の自社経営型
・全国展開のフランチャイズ型

この2つの大きな違いとして、Mac修理サービスの運営方法に違いがあります。
その違いは、修理サービスに対する部門ごとの認識とパワーバランスです。
特に各地に店舗を展開するフランチャイズ型の場合、宣伝広告と修理技術を明確に担当部門を分けて運営しています。
全国にある店舗の修理技術者全員の技術力を宣伝広告担当がすべて把握できるでしょうか。
つまりフランチャイズ型の場合、宣伝広告担当がMac修理サービスを上手に宣伝しているにも関わらず、Mac修理の技術に関してはすべての店舗が長けているわけではないということです。
事業規模が拡大していくと、業務効率や収益などを理由に集客のための宣伝広告にパワーバランスが集中し、修理技術は衰退していく傾向にあります。

7.修理業者は転々と利用しない

弊社では、一度他社で診てもらったが修理不可とされてしまった、修理料金が高額で未修理となったあとのセカンドオピニオン修理も多くご依頼いただいています。
昨今、特にMacの電源が入らないなどの症状によるセカンドオピニオン修理では、他社が行った診断及び修理の痕跡において容認できないものが増えてきています。

他社でも同様にMacのロジックボード補修やロジックボード修理をサービス展開している場合があります。
そのような現状の中、あきらかに他社が修理途中で断念して放置したケースや、修理中の事故により破損したケース、又は未修理返却となり別のお客様の修理に基板上の部品が使われてしまったのではないかというケースも確認しています。
このような場合、本来はスムーズに治せていたMacの修理に通常より時間がかかってしまったり、致命的な損傷を負ってしまい修理が困難になる場合があります。

安さや早さを求めてさまざまな修理業者を転々と利用することはこのような事態を招いてしまいます。
前途の「3.必ず修理実績を確認する」を参考に、Macの修理はその修理サービスの修理実績が豊富にあり、確かな修理技術のある信頼できる業者をはじめから選択するよう心がけましょう。

■自然故障ではあり得ない状態となっていたメイン基板(ロジックボード)

・他社の作業ミス事例1

正しい基板の状態1

・他社の作業ミス事例2

正しい基板の状態2

最良なMac修理業者との出会いを願って

いかがでしたでしょうか。
宣伝広告方法や業態の変化、企業戦略など、インターネットの検索結果ではさまざまなMac修理業者の利得が交差しており、Macが故障して本当に困っている方達へ最良なMac修理業者との出会いが見つかりにくい昨今です。
どうかこの記事が、Macが故障してしまったお客様にとって最良なMac修理業者との出会いになるヒントになれば幸いです。

株式会社アースト
Mac修理サービスマネージャー 大塚

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