PowerMacG5(Late2005)モデルの修理レポートです
今回ご紹介するこのPowerMacG5の後期型 Late2005というモデルの電源ユニット交換は、デスクトップ型Macのパーツ交換修理の中でも困難なランキングで1、2位を争う機種なのではないかと思います。
ちなみに同じように困難な修理ランキングでは、ノートブックの場合PowerBookG4 12inchモデルの光学ドライブ交換があります。
困難な理由として、目的の交換パーツにたどり着くまで、ほぼすべてのパーツを取り外すほどの全分解の必要がある機種なのです。
例えば同じPowerMacG5でも初期型のモデルであれば、CPUやメモリ、拡張ボードなどを外せば電源を取り外すことはできます。この後期型はそれだけでは取り出すことが出来ず、ロジックボードまで全て取り外す分解が必要です。(PowerBookG4 12inchも同様)
ケーブルの長さ一つにしてもギリギリで、ちょっと這わせ方を間違えると『届かない』という事になったり、『うまくはまらない』という事があります。
適切な分解と交換方法により電源ユニットを交換させていただきました。電源ユニット不良の症状は『うんともすんとも言わない』というのと『使っているといつのまにか電源が落ちる』というのが代表的ですが、今回は後者でした。正常な電源に交換してあげることでその後は電源落ちが見られなくなりました。
PowerMacG5シリーズはMacProの前の時代にAppleの最上位に位置する機種だったわけですが、すでにメーカーのサポートが切れてからだいぶ年月が経つ関係で、交換用パーツを入手するのが困難になってきております。ただし弊社ではまだ調達可能ではありますので、同モデルをお持ちでトラブルに遭遇した方は是非弊社までご相談ください。