iMac(21.5-inch,Late2012) 起動音は鳴るが画面がつかない
本日ご紹介するのはインターネットで弊社を検索してくださったという、東京都にお住まいのお客様からのご相談です。都内という事でマイカーでMacを箱に入れて新宿ラボまで直接お持ち込みにご来店いただきました。
iMac (21.5-inch, Late 2012) という光学ドライブのない薄型タイプに切り替わった最初のモデルですが、『前日までは普通に使えていたのに朝起動させようとしたら起動音は鳴るが画面が真っ暗なままになってしまった』との事で、修理が高価になるようならデータだけでも助けたいというご意向です。
その場で簡易的な診断を行いました
お客様に状態をヒアリングしながら、その場で早速状態を確認します。電源ケーブルとキーボード、マウスのみ接続し起動を試しみると『ジャーン』という音はしますが、確かに画面がきません。そのため外部出力を試したところ正常に画面が表示されました。これにより内蔵ストレージのデータは無事である事がわかりましたのでお客様も安堵されていました。
この時点では液晶パネル不良の可能性が高いとご案内しつつ、このあとはお預かりしての診断に切り替える旨をお伝え。お客様にお預かり票をお渡ししました。
液晶では無かった
その後、改めて入念な診断開始です。
まずは疑わしいと思われた液晶パネルを交換してみました。ところが液晶を交換しても画面が来ません。液晶ケーブル交換も同様でした。
嫌な予感がしつつ、念の為お客さまの本体から取り出した液晶パネルを同じモデルの検証機に取り付けたところ・・・・画面が映りました!!
こうなってくると、画面が来ないのは液晶以外の部分ということになります。
今一度お客さまの液晶を元に戻しつつ、検証を継続したところメイン基板であるロジックボードの上側に焦げ跡がある事がわかりました。
目視でもわかるぐらいの焦げ跡ですが、今回の問題はロジックボードに起因していたようです。
同業他社だけでなくメーカーであるAppleでさえもロジックボードの故障は必ずパーツ交換修理が基本となりますので、必然的に修理金額は高額となります。
弊社はMac修理を謳っている業者の中でも、ロジックボードの基板修復が行える数少ない会社となります。
(以下記事をご覧ください)
起動成功
ロジックボード基板の修理を施した結果、正常に画面が復帰しました。iMacのLate2012となるとメーカーのサポートも切れてしまっていることから新品は勿論のこと中古の交換パーツすら程度の良いものは入手が容易ではなくなりました。またロジックボードを交換するとアプリケーションの再認証が必要になるなど、元々の環境を再現するのに一手間かかる事から、その点で考えても交換ではなく修理を行うことのメリットは大きいと思います。
お持ちのMacのことでお困りの際は修理経験豊富なアーストへ是非お任せください。
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