MacBookAir(M1,2020)の修理レポートです
青森県青森市のお客様からMac修理のご依頼です。
大泉学園ラボへ配送にてお預かりさせていただきました。
2020年発売のAppleシリコンチップ搭載機種です。誤ってキーボード上に飲み物をこぼしてしまい、それ以降キーによっては反応しなかったり、ふいにキーが連打されてめちゃくちゃな文章が入力されてしまったりと、キーボードの動作がおかしくなってしまったとのことで、弊社のMac修理サービスをご利用いただきました。飲み物をこぼしてしまったとのご申告のため、Mac本体内部への影響も確認する必要があります。初期診断にて症状を確認していきます。
Mac本体内部の液体の影響を確認
初期診断の開始です。2016年以降のラップトップMacは液晶を開いてしまうと電源が入ってしまいます。Mac本体内部に液体が残留していた場合、電源投入によってショートしてしまう可能性があります。そのため、まずは裏蓋を開けてMac本体内部の状態を確認します。幸い液体痕はなくきれいな状態でした。メイン基板のロジックボードを取り外し、裏面も確認しましたが、液体痕はなし。幸いにもこぼした液体は少量であり、キーボード上で止まったようです。
いくつかのキーが反応しない
内部の状態確認が済んだため、ご申告の症状の確認をします。Appleシリコンチップ搭載のMacでは、セキュリティの都合上、ログイン無しで全キーの診断は困難です。弊社では、キーボードの動作確認のため専用の診断ソフトウェアを通して行っております。これにより詳細なキーボードの診断が可能です。キーボードの全キーの動作を確認していったところ、Fnキーや←キーなど、複数のキーが反応しない症状を確認しました。お客様にこの度の診断結果と御見積をご報告し、ご了承いただきましたので、キーボードのパーツ交換修理を実施しました。
この機種のキーボード交換は全分解が必要
Appleでは、キーボードのみの故障でも外装やバッテリーを含むトップケースごとのパーツ交換修理となりますが、弊社ではお客様のご負担を軽減するため、キーボードのみのパーツ交換修理を実施します。MacBookAir M1,2020 のこの機種では、キーボードの交換において内部のほぼすべてのパーツを取り外す必要があります。添付画像の通りトップケースをキーボード抜きの状態にまで分解し、キーボードのみのパーツ交換修理を実施していきます。専用ツールも必要なため、お客様ご自身での作業は大変困難な修理作業になります。
全キーの正常動作を確認
キーボードの交換修理により、すべてのキーが正常に動作することを確認しました。その他、ハードウェアテストをすべてクリアしたため、これにて修理完了となります。
まとめ
今回は、MacBookAir M1,2020 というAppleシリコンチップ搭載Macのキーボード交換修理の様子をご紹介しました。同様にキーボード故障の症状があった際は、ぜひ弊社のMac修理サービスをご利用ください。
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