MacBookAir(11-inch,Mid2013)モデルの修理レポートです
今回は、突然電源が入らなくなってしまったが、他社に修理を依頼したところ断られてしまった・・・という事で弊社にお持ち込みいただきました。
データのバックアップは大切なものは個別にとってあるがTimeMachineを使っていたわけではないため全体のバックアップはとれていないとの事。
本体の状態を確認(初期診断)
電源が入らないというご申告でしたが、確かに本体はうんともすんともで反応なし。ACアダプターを繋いだ所、ランプは橙点灯しています。
キーボード不良の可能性も考え水こぼしは無かったかをお客様に確認しましたが、特にご記憶はないとの事。
この時点で一旦本体をお預かりさせていただく事にし、本格的な検証を開始する事になりました。
分解しての検証
本体は外見だけでは特に異常は見られませんでしたので、分解して内部を確認する事にしました。すると基盤の数カ所に顕著な液体痕を確認(上下写真)
お客様はご記憶がないとおっしゃっていましたが、どうやら内部に液体が混入していたのは間違いないと思われます。液体の影響で基盤上にショートが起きたのでしょう。
検証結果報告→修理作業
お客様には本体内部に液体痕が見つかった事をお伝えし修復のためには基盤洗浄とショート箇所の修復が必要であるとご説明。作業着手のご承諾をいただきました。
まずは基盤洗浄作業を行い基盤上の腐食を全て綺麗に取り除いた上で、ショートが起きてしまっていたコンポーネントをワイヤージャンプさせて通電確保させました。
こちらが作業後の基盤の状態です。液体による腐食も綺麗に取り除かれています。
まとめ
基盤洗浄とショート箇所の修復を行った結果、うんともすんともだった本体が見事起動できるようになりました。通電後、ログイン画面まで無事到達。
バッテリーの駆動、充電も問題なしでキーボード、トラックパッド、各部ポートも異常なし!という事で完全復活です!!
ご依頼前に他社で断られてしまったという経緯があっただけに、データも残った上での復旧にお客様も喜んでくださいました。
液体混入の場合は目に見えない影響が時間の経過として出てくるリスクが常に付きまといますので、お客様へはお戻し後も安心してお使いいただくためTimeMachineで定期的にバックアップを取りつつお使いいただくようお願いしお戻し完了です。
液体混入による故障ついては自覚のあるものもあれば、知らないうちに誰かにかけられてしまったり雨や湿気の影響などでも起こりうります。原因はともかくこのようなトラブルが起きてしまった場合は是非弊社までご相談ください。