CFカードで旧型Macの動作を向上させる
今回ご紹介するのはPowerMacG4 Graphiteという最早オールドマックという分類になるんでしょうか。2000年前後にリリースされていたデスクトップ型のMacの修理レポートです。
年式からも随所に経年による劣化が起き始めている本体ですが、こいつの内蔵ハードディスク(HDD)の調子が悪くなってきてしまったという事で弊社にご依頼いただきました。お客様的には使用しているソフトウェアや周辺機器の都合で買い替えは行わずなんとか使い続けたいというお考えをお持ちでしたので、このご意向を尊重した場合どのようなご提案がベターなのかを弊社にて検討した結果、耐久性やデータ維持を最優先に考えCFカードを使った擬似SSD化をご提案する事となりました。
ちなみにCFカードは通常のHDDに比べたら容量が少ないという問題はあるのですが、お客様曰く今後もすでに本体内部に入っているデータを読み出すだけで、新たに容量が増えるようなことはないとの事。
それであれば・・という事で既存のデータ容量を抱えられる8GBのCFカードを選択(もっと大容量も勿論可能)しました。
用意するのは『CFカード』と『CFカード to 3.5inch IDE 変換アダプタ』の二つのみです。
本体への取り付けは決して難しくはありません。
ロジックボードに電源とデータケーブルを接続し
拡張スロットにカード(CFカード to 3.5inch IDE 変換アダプタ)を挿して、ネジで固定すれば接続は完了!!簡単ですよね。
外から見るとこんな感じになってます。一番下がそうですね。
ここにCFカードを挿入し、Macで認識できる状態にフォーマットをした上で、OSをインストール。
今回は本体の仕様からOS10.4(Tiger)をインストールしました。
その結果、動作速度が明らかに向上しました。
その模様は下記動画を見ていただれば一目瞭然!!
グラボの性能の関係もあり、りんごマークが出るまで少し待たされますが、特筆すべきはそこから先です。明らかに速い!!そう思いませんか??
今回CFカード化するにあたり、スピード以外にも利点はあります。それは例えば電源ユニットの故障などで電源が入らなくなってしまっても背面のスイッチで手軽にCFカードが取り出せるという事。
これなら取り出したカードをカードリーダーを通して現行のMacにマウントさせてデータを取り出すことも出来ます(PowerMacのみ)。
こんな具合ですね。
いかがでしたでしょうか?同様の方法を使えば68kやOS9の旧型Macまでの保守が可能になります。(一長一短あるので詳しくはお気軽にお問い合わせ下さい)
ビンテージMacをご使用になっている方で今回の導入サポートに興味をお持ちの方は是非弊社までご相談ください。