G4・G5・Vintage Mac修理レポート

【起動せずファンが暴走する】PowerMacG5のCPU交換修理

更新日:

Q:使用しているPowerMacG5が下記のような症状になってしまった。
・電源を入れても立ち上がらない
・パワーランプもつかない
・画面も映らない正常に起動するように直してほしい

【公開日:2019/02/16 最終更新日:2019/05/24】

PowerMacG5が起動しない

今回ご紹介するのは、今となってはすっかり見かけなくなってしまったPowerMacシリーズのG5の修理です。元々のご申告の症状は『電源を入れてもパワーランプがつかず画面も映らない』・・・というものだったので最初は電源ユニットの故障も疑ったのですが、実際に検証したところ電源は入っている状態だが画面が来ず、そのうちにファンが暴走するといった表題のような症状がある事がわかりました。

起動せずにファンが暴走:検証開始

過去の経験からこのような症状の場合はCPUやロジックボード不良からきているケースが多いのですが、慌てずまずはメモリの交換や外付HDDのシステムを使った起動からテスト開始です。しかし残念ながらこれでは症状の改善は見られませんでしたので、続いてはCPUの交換を試してみました。今回お預かりした本体はPower Mac G5 (Early 2005) 2.3GHz DPというやつで同モデルの中では後期型に当たります。DualCPUタイプなので二個ついているCPUを順番に検証用の動作品と交換してみることにしました。

ファン暴走が止まった

この結果、上下段についているCPUのうち上段の方が故障している事が判明。エンドユーザー様に交換の了承を得た上で実際に交換作業を施しました。CPU交換と一口に言ってもその世代やクロック数、(Dualタイプの場合は)ペアリングなど意外に気にしなければならない部分があります。これを無視して取り付けてしまうと、交換したCPU自体は正常でも全く立ち上がらなかったりファンの暴走が収まらなかったり、仮に立ち上がっても動作が不安定になってしまったりと二次的な不具合を引き起こすことがありますので注意が必要なのです。

今回の場合は弊社に交換用のCPUがありましたので、こちらを使うことで正常動作させることが出来ました。

PowerMacG5の修理を行なってみて

冒頭でもお伝えした通りPowerMacシリーズのユーザーはだいぶ少なくはなって来ていますが、それでも当時は最上位モデルとして性能はもちろんのこと拡張性などにも優れていたマシンでしたから今だに現役でご使用になっていらっしゃる方も多いと思います。

残念な事に交換用のパーツも中古市場から探してくる必要があったり、それらも年々入手が困難にはなってきていますが、弊社では交換パーツを多数持ち合わせていますし独自の入手経路も持ち合わせておりますので、もしこういった古いMacをお持ちの方は是非弊社のことを覚えておいてください!
そして何かトラブルに遭遇した時は是非弊社までご相談ください。

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