過去には『Macの使用中にブレーカーが落ちるなどして突然電源が落ちてしまい、それ以後起動できなくなった』という相談を何件か受けたことはありますが、落雷の影響というのは結構レアケースですよね。
でもこれは本当にある事故なんです。事実、筆者も以前自宅でMacを操作中に近所に落雷があり、その瞬間にMac周辺でパチっ!と音がしたと思ったら、それ以降内蔵のイーサーネットのポートが壊れてしまったことがありました。過電流がその部分に逆流したんですかね?
【公開日:2018/05/14 最終更新日:2019/05/31】
こちらは電源ユニット
落雷がどのようにパソコンに影響をおよぼすのか
一般的に雷からくる過電流(雷サージ)は下記の経路を通ってパソコンに影響を及ぼすと言われています。
・電源ケーブル
・ネット回線ケーブル
・アンテナケーブル
・電話回線ケーブル
これでいうと私の場合はネット回線(イーサーネットケーブル)から来たわけですね。それでも被害はイーサーポートだけだったので、インターネットは無線を使えましたし有線も拡張スロットにカードを挿す事で復旧させる事が出来たのでマシの部類と言って良いと思います。ただし今回のiMacはもう少しおおごとになっていました。
検証結果&修理
電源が入らなくなったとなれば、最初に電源ユニット(上記写真)不良を疑うわけですが残念ながら電源を交換しても起動せず。今回はメイン基板であるロジックボードが壊れてしまっていました。
こちらがロジックボード
という事で、正常に動作するロジックボードと交換する作業を行いましたところ、無事に起動できるようになりました。
ちなみに当サイトでもiMacの分解写真はよく見かけますけど、たいていが液晶パネルを外した所が多いと思います。今日は割と珍しい(?)ロジックボードを外した所をお見せしましょう。ご覧になってわかります通りロジック以外も電源やHDD、光学ドライブなんかも全部取り外されてますね。
自分で分解しておきなら、これ本当に元に戻せるのか? というぐらいゴッチャゴチャしてますしなかなかの労力です。経験豊富とはいえそれなりに緊張しますしね。
今回のような作業はさすがに専門知識だったり技術をもちあわせていないで難しいと思います。お持ちのMacにトラブルがおきた際はMac修理のプロフェッショナルが揃ったアーストに是非ご相談ください!!