MacPro Mac修理レポート

Appleマークから起動しない!MacPro 2010を修理しました

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Mac Pro(2010)モデルの修理レポートです

今回ご紹介するのは千葉県にお住まいのお客様からのMac Pro2010年モデルの修理ご依頼です。

以前より画面に縦線が出たことがあったが、再起動することで正常に動いていたのでそのまま使っていた。しかし今はリンゴマークの下に出る進捗バーが半分ぐらいまで来たら画面が白くなりそのままいくら待っても起動しないという症状になってしまったそうです。

初期診断開始

弊社到着後、早速初期診断開始です。最初の起動でリンゴマーク下の進捗バーが途中で止まったので、まさにご申告の症状通りだなと思っていたら、その後1分ほど様子見していたらデスクトップまで到達しました。しかし次の検証を行う準備をしていたらいつの間にかスリープしてしまっておりました。スリープ状態になってからはキーボードを押しても電源ボタンを押しても反応無し、画面が戻ってくれません。
そのためサイドパネルを開けて内部を覗いてみたところ、CPUボード上のランプが点灯していました。

一切の反応も受け付けなくなってしまったため、電源ボタンを長押しし、再度起動を試したところ今度は起動音が何度も繰り返すループ状態に陥り、そこから先に進めなくなりました。

メモリにエラー検出

一時期、MacProと言えばグラフィックボード不良!と言われるぐらい弊社でも修理件数が多かった不具合ですが、今回のこの症状もやはりグラフィックボードが怪しい症状です。ただし前述のCPUボード上のランプ点灯はメモリに問題があることを示しているものですので、もしかするとメモリ起因で起動ができなくなっている可能性もあります。という事で並行してこの2点どちらも調べる必要があります。

 

システムプロフィールにてメモリの認識状況を確認したところ、8つのスロットのうちメモリが一枚認識されていない事がわかりました。ランプ点灯はこの部分を指していたようです。

改めてグラフィックボードの交換検証

起動できない原因がメモリによるものなのか、それともその他の箇所の問題なのか、続いてはグラフィックボードの交換を試してみました。

すると正常にデスクトップが表示されるようになりました。
ディスプレイポート二つに液晶ディスプレイを取り付け、デュアルディスプレイにして表示を確認したましたが問題無し。
その状態で行った検査ツールでのテストも全てパスしましたので、今回はグラフィックボードとメモリの二箇所に問題が起きていたと断定。お客様にご報告いたしました。

まとめ

お見積もりご了承の上、交換用パーツを手配。到着後改めてそのパーツを搭載した状態での動作検証を行いました。その結果正常な動作が確認できましたので完了のご連絡となりました。

このMacProもすでに13年前のモデルとなり、交換用パーツも段々と入手が困難になってきております。それでも弊社ではできる限りサポートを続けてまいりますので、お持ちのMacに不具合が起きた際はアーストまでご相談ください。

16116-011

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