iMac Mac修理レポート

変則的なデータ移行【iMac (21.5-inch Mid 2011)‎ 】

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iMac(21.5-inch,Mid2011)の修理レポートとなります

東京都調布市にお住まいのお客様からご使用のiMacが起動しなくなったので見てほしいとのご相談をいただきました。

カーネルパニック発生からの進入禁止マーク

普段からお仕事で使用されているというiMac2011年モデル。このモデルは光学ドライブのついた最後のモデルになります。
27inchモデルはグラフィックボードの故障が多い事で有名ですが、21.5inchはそれほどでもありません。
今回は起動しようとしたら英語のエラーメッセージが出て、その後の再起動では進入禁止マークとリンゴマークが交互に表示され、その状態から一切起動しなくなってしまったとの事。データバックアップが取れていないので救出してほしいということで弊社にお送りいただきました。

不具合原因はハードディスクの故障

本体到着後に早速弊社にて初期診断開始です。最初の起動ではグレー画面のまま進まず。ご申告の進入禁止マークこそ出ませんでしたが、いくら待ってもデスクトップ画面は表示されませんでした。
そのため試しに外付けのHDDに入っているシステムで起動を試したところ、少し時間がかかったものの正常に起動。また内蔵のHDDもマウントしてくれました。
こうなると起動システムが破損するなど何らかのソフトウェア的な問題が起きている可能性が考えられた為、外付起動の状態でTimeMachineバックアップが取れないか試してみました。HDDが認識されているうちに代えの効かない大切なデータを抜き出しておきたいからです。しかし残念ながらTimeMachineバックアップは途中でエラーが出てしまいうまくいきませんでした。
その後、システムやアプリケーションごとの救出を試みたのですが、思いの外HDDの状態が悪かったため叶わず。最終的に何とかユーザーフォルダだけは取り出す事には成功しました。

HDD交換とデータ移行

上記検証結果をお客様にご報告したところ、一旦はHDD交換のみでデータについてはご自身が数ヶ月前に取っていたTimeMachineバックアップがあるのでそれを復元するという事になりました。


故障していた内蔵HDDを取り出します。

そして新しいHDDを取り付けます。

変則的なデータ移行

HDDの交換作業が終わりシステムのインストールが終わったところで、お客様より『やはりデータを救出したい』というご意向の連絡がありました。またそこに加え何とか今まで入っていたアプリも復元できないか?というご相談もいただきました。

今回は内蔵HDDの状態が悪く救出できたのはユーザーデータのみのため、本来であればアプリについては改めてインストールし直していただく事になるのですが、2011年モデルのiMacにその当時に入れたままずっと使い続けてきたアプリで、もはやインストーラーは用意できないという事でした。

こうなると、アプリごとバックアップが取れなかったのが響いてきます。
ただし、お客様のところには以前取っていたというTimeMachineバックアップデータがあるという事でしたので、今回は少し変則的なやり方になりますが、HDD交換で新規インストール状態になった本体に、同バックアップからアプリケーションのみを移行し、その後に今回救出したユーザーデータを手動でコピーし、Mac側に新たに作った同名のアカウントと紐付けさせる事としました

  1. 追加でお客様から送ってもらったTimeMachineバックアップがある外付けHDDから移行アシスタントを使いアプリを移動させます。

2. 今回は移行する項目でユーザー以外を選びました。

3. 移行アシスタントによる移行が完了したら、アプリなどがちゃんと移行できているかを確認した上で、ユーザーフォルダに救出が完了していたお客様のユーザーフォルダをコピーします。(今回は記事のため仮にtestという名前にしています)


4. コピーが終わったら、システム環境設定にあるユーザとグループの項目で、コピーしたお客様のユーザー名と全く同じユーザーを作ります。

 

5. すると上記の通り『ユーザフォルダにはすでに同じ名前のフォルダがこのアカウントのホームフォルダに存在しています』という注意書きというか警告文のようなものが表示されますので、ここで左側の『既存のフォルダを使用』を選んであげる事で紐付けを行うことができ、
システム上でもコピーしたユーザーが正規のユーザーとして認識される事になります。

まとめ

上記作業を行なった事で、ユーザーアカウントしか救出できなった状況から、アプリも含めた環境を復活させることができました。
無論、残っていたTimeMachineバックアップがいつのものかによっては、必要なアプリが戻せなかったりOSのバージョンが違いすぎて
移行させてもアプリが古すぎて使えないなどの問題は出てくると思いますが、こういう裏技もあるという事で今回はレアケースとしてご紹介させていただきました。

今回はiMac2011しかもOS10.7 Lionという事で、現在この環境でお使いになっている方がどれくらいいるかわかりませんが、弊社は最新のMacだけでなくこのようなレガシーMacについては可能な限りサポートしてまいりますので、古いMacをお持ちでお困りの方は是非アーストまでご連絡ください。

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