AppleStoreで液体混入と診断された
東京都中野区のお客様より、MacBookPro 14inch 2023 A2779 スペースグレーモデルの修理をご依頼いただきました。
まだ購入して間も無い2023年モデルですが、急に電源が入らなくなってしまったとのことでした。
AppleStoreでは、Macの内部に液体が混入していると診断されて自損扱いとなり、購入後1年間の限定保証が適用されず、新しいMacが購入できるほどの高額な修理料金を提示されたそうです。
修理金額が高額となってしまうため、なんとか安価に修理ができないかというご相談により、弊社のMac修理サービスをご利用いただきました。
電源が入らない
ご申告通り、全く電源が入らない症状を確認。
Magsafe3ポートに電源アダプタを接続してもMagsafe3のLEDが全く点灯しません。
USB-Cのチェッカーで計測したところ、どのUSB-Cポートからも5Vと正常な電圧が発生していません。
ショートが発生している様子。
ボトムケースを開けてMac内部の状態を確認していきます。
Mac内部の広範囲に飛び散った液体痕
ボトムケースを開けてMac内部の状態を確認。
すると、メイン基板であるロジックボードの向かって右側に液体痕を確認。
分解をしてロジックボードを取り外し、ロジックボードの裏側を確認したところ、さらに顕著な液体痕が無数に付着していました。
液体による腐食が強く発生している箇所もあり、広範囲に渡り液体が混入したことが伺えます。
状態はかなり悪いことがわかりました。
しかし、このような状態でもアーストではMac修理をあきらめません。
ショート箇所の特定を行います。
複数のショート箇所を特定
ショート箇所を探ったところ、液体の腐食がもっとも強かった箇所のコンデンサが複数ショートしていました。
ショート箇所を特定したため、お客様に修理見積もりをお伝えし、Macの修理を続行しました。
Macのロジックボード修理を実施
ロジックボードの修理をしました。
結果、事前に特定していたショートポイントに加え、ICチップの故障などが判明。
計4個のコンポーネントを交換し、その他の液体腐食箇所は今後さらに腐食が進まぬよう、綺麗に洗浄しました。
起動回復、修理完了！
ロジックボードの修理をして組み上げたところ、起動回復しました！！
今回もこれにて無事修理完了です。
まとめ
今回は2023年モデルという昨今の新しい機種であり、Mac内部で大量に液体が混入して腐食もかなり進んだ箇所がありました。
かなり状態が悪く、難易度の高い修理でしたが、アーストのMacロジックボード修理ではこのように修理が可能です。
液体をこぼしてしまった場合や電源が入らなくなってしまったMacの修理は、ロジックボード修理の確かな実績と高度な技術のあるアーストへぜひお任せください。
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おまけ
1世代前の MacBookPro 14inch 2021年モデルの過去のロジックボード修理実績は下記よりご覧いただけます。
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