MacBookPro Mac修理レポート

【電源が入らない!】MacBookPro 15inch 2016 A1707 ロジックボード修理

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急に電源が入らなくなった

東京都港区のお客様より、MacBookPro 15inch 2016 A1707 スペースグレーモデルの修理をご依頼いただきました。
2023年末に急に電源が入らなくなってしまったそうです。
診断をしたところ、電源ケーブルを接続しても、電源ボタンを押しても、確かに全くうんともすんとも電源が入りません。
USB-Cポートにチェッカーを接続したところ、4ポートのうち3ポートは5V 300mAh。
うち1つのポートは全くチェッカーが反応しませんでした。
この場合、ロジックボードに問題があるということになります。
分解をしてロジックボードを取り出し、ロジックボードの検査を行いました。

AppleStoreでの対応は?

弊社へご依頼いただく前に、AppleStoreの診断を受けたとのことでした。
AppleStoreでの診断結果もやはりロジックボードの故障。
AppleStoreでは、ロジックボードの交換修理が必要という診断結果だったそうです。
しかし、お客様としてはMacの中のデータを取り出したいということがもっとも重要事項でした。
2016年以降のMacBookProは、データを保存している「ストレージ」というパーツはロジックボード上にハンダ実装されており、取り出したり交換したりすることができません。
つまり、ロジックボードの交換 = データは抹消 ということになります。
お客様はMacの中のデータをなんとか取り出したい!!というご希望により、弊社のMac修理にご依頼いただいたという経緯がございました。

アーストのロジックボード修理とは?

今回は弊社でも同じくロジックボード故障の診断となりますが、修理対応がAppleStoreや他社とは異なります。

弊社のロジックボード修理では、

実際に故障しているロジックボードを基板修復技術により修理します

ハンダ技術による修理となるため、パーツ交換が発生しません。
このため、比べて安価にMacのロジックボードを修理することが可能です。
また、基板修復技術により回復した場合、データもすべて保持されたままMacを修理することが可能です。
昨今のMacのデータ復旧方法としても重宝される修理技術となります。
過去のMac修理レポートにも、この基板修復技術による 【ロジックボード修理実績】 が豊富にございますので、こちらもぜひご覧ください。

ロジックボードのショートポイントを検出!

MacBookProを分解し、ロジックボードを取り出しました。

ここからロジックボードを検査し、ロジックボード上の故障ポイントを特定します。
テスターでロジックボードの各回路をチェック。
テスターから取得した値が正常値とは異なる回路を発見しました。
さらに故障ポイントを探っていったところ、USB-Cポートと関連するICチップの異常発熱を確認。
このICチップの故障が回路にショートを発生させていました。
ショートポイントを検出したため、お客様に診断結果をご報告。
修理にご了承いただいたため、ロジックボードの修理を実施しました。

故障していたICチップを交換

今回故障していたICチップは「CD3215C00」。
このICチップをロジックボードから取り外し、基板上の古いハンダボールをきれいに清掃。
新しい「CD3215C00」ICチップをハンダ実装しました。

「CD3215C00」6AC01PW を取り外し
※故障していたICチップ

新しい「CD3215C00」8CA36VW をハンダ実装

取り外した「CD3215C00」6AC01PW

データをすべて保持したまま修理完了!!

ICチップの交換修理をして組み立てたところ、無事通電して電源が入るようになりました!
USB-C 4つのポートも正常。
ログイン画面にはお客様のログインユーザ名を確認。
今回もデータを保持したまま無事修理完了となりました!!

まとめ

このように、AppleStoreや他社にてロジックボード交換対応と診断されてしまった場合でも、弊社の基板修復技術であれば修理可能な場合があります。
電源が入らないMacBookProの修理は、ロジックボード修理実績が豊富なアーストへぜひお任せください。

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