MacBookPro Mac修理レポート

【液体混入】電源が入らないMacBookProのロジックボードを修理!

更新日:

MacBookPro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports)‎‎モデルの修理レポートです。

茨城県取手市のお客様よりMac修理をご依頼いただき、大泉学園ラボへ配送いただきました。

2日ぶりにMacを使用しようとしたところ、ログイン画面が出た瞬間急に画面が暗転。
その後、全く電源が入らなくなってしまったという症状でした。
Appleストアのジーニアスバーで相談し、電源コネクタ故障、ロジックボード故障、バッテリー故障、などが考えられると言われたそうです。
ご申告通り、全く電源が入らない症状を確認。
Macを分解してロジックボードの状態を検査していきます。

USB-Cポートからは5V。
正常値は20V。
正常な電圧と電流が発生していない状態です。

ロジックボード裏面に液体痕を発見

分解してロジックボードを取り外しました。
ロジックボードをよく観察したところ、ロジックボード裏面の一部に液体による腐食箇所を発見。
テスターで計測したところ、腐食箇所付近のコンポーネントの値に異常がありました。
液体混入によるロジックボードのショートです。
お客様に診断結果をご報告。
修理内容と御見積にご承諾いただけたため、基板修復によるロジックボードの修理を実施しました。

故障ICチップの交換

まずは液体痕の被害にあっていたUSB-CコントローラICチップを交換しました。
これにより診断にて特定していたショートは改善。
しかし、まだ電源が入らない症状は改善されず。
さらに診断をおこなったところ、他にも通電を妨げているコンポーネントがありました。
テスターにより抵抗の異常値を確認。
抵抗の故障により、本来3.3V出るはずのラインに十分な電圧が発生していませんでした。

故障ICチップ(8CA367W)

新しい交換ICチップ(82AVJEW)


故障ICチップ(8CA367W)の取り外し

新しい交換ICチップ(82AVJEW)の実装

異常値の抵抗と腐食の強いコンデンサを交換

さらに異常値の抵抗と腐食の強いコンデンサを交換。
計3つの故障コンポーネントを交換しました。
これによりロジックボードに正常な電圧と電流が戻りました!!
組み上げて正常に起動できるか確認をしていきます。

故障していた3つのコンポーネント
とても極小です。

起動回復、修理完了

Macを組み上げたところ、無事起動回復しました!
データの損傷なし。
お客様名義のログインユーザ名を確認。
その他、診断ツールのハードウェアテストをすべてクリア。
今回も無事修理完了しました。

まとめ

今回の液体痕は結露などによって発生したような痕でした。
急に電源が入らなくなってしまった場合、結露などにより意図せずロジックボードが腐食してしまっているケースもございます。
このような場合でもアーストの基板修復技術であれば修理可能です。
Macのロジックボード修理は、豊富な実績と経験のあるアーストへお任せください。
液体をこぼしてしまったMacももちろん修理いたします。

16625-001

-MacBookPro, Mac修理レポート
-, , ,