Mac mini(2018)モデルの修理レポートです
今回ご紹介するのは東京都墨田区のお客様からのご依頼です。
Mac mini2018年モデルを使用していたが、使用中に『バシッ』と音がしたと思ったら突然電源が落ちて、それ以降は全く電源が入らなくなったとの事。
その後しばらく時間をおいたものの効果なしで、弊社にご相談いただきました。
初期診断開始
早速初期診断開始です。確かに電源ボタンを押してもうんともすんとも。電源ケーブルをかえたりSMCのリセットを行うも全く反応しません。
こうなると液体混入や基板のショートなど物理的な故障の可能性が出てきますので、分解して内部を確認する事にします。
ちなみにラップトップ型のMacと違って、デスクトップタイプのMacとなると液体混入のトラブルのご相談は格段に少なくなります。ですがMacminiの場合は薄型のボディとなるので場合によっては上から飲み物をこぼすということもあるかもしれません。その意味でも内部を確認する事は重要です。
分解した結果、ロジックボード上には液体痕はもとより焦げや黒ずみも見受けられず。
電源ユニットを交換するも起動せず
続いてメモリを交換するも効果なし。こうなると次に疑わしいのは電源ユニットという事になります。
電源ユニットを取り出してみたところ、写真のような白ずみのようなものが見られたので、おそらく電源ユニット不良だろうと思ったのですが、これまた電源入らず。うーん。。。
電源が入らない原因はロジックボード不良
こうなると残るはメイン基板であるロジックボードという事になります。
テスターで基板上の回路に異常がないか一つずつ探ります。
その結果、複数のコンデンサのうち1つが異常発熱を示しました。この部分がショートした事による故障で間違いなさそうです。
早速故障したコンデンサを交換したところ正常に電源が入るようになりました。
故障していたコンデンサ
まとめ
Mac miniの2018年モデルはこの記事を書いている2023年11月現在では最新のOS(Sonoma)もインストールが可能なモデルとなり、まだまだ活躍してくれるはずです。ただ本体仕様上ストレージ部分がロジックボードに組み込まれてしまっておりますので、今回のように電源が入らないとなるとメーカー修理ではおそらくロジックボードごとの交換となってしまいデータも失う事になってしまうでしょう。
そういった点から考えてもロジックボード修理にて復旧できるというのは非常に意味のあることだと思います。
お客様もデータが残っただけでなく、アプリケーションなどもそのまま使えるという事で仕事への影響も少なく済んだと喜んでいらっしゃいました。
本ブログをご覧の方で同じような不具合でお悩みの方はメーカーに問い合わせる前にアーストまで是非ご相談ください。
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