iMac Mac修理レポート

電源ユニットの故障!iMac 27inch Late2013の修理

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iMac(27-inch,Late2013)の修理レポートです

東京都世田谷区のお客様からMac修理のご依頼です。
新宿ラボへお持ち込みいただきました。
今回のご相談は自宅の模様替えをする為にMacを一旦終了しケーブルの取り外しを行ったが、その後再度接続したら電源が入らなくなったというものでした。
事前に停電やブレーカー落ちのような電源落ちがあったわけでもなく、普通に正規の手順で電源を落としたという事です。模様替え後に再度Macに電源ケーブルを挿したがうんともすんとも言わず、という事でメーカーHPの『Mac の電源が入らない場合(https://support.apple.com/ja-jp/HT204267)に載っていた対処法を全て試すも効果がなかったという事で弊社にご相談いただきました。

初期診断

お客様ご自身ですでに試せることは試したという事ですが、確かに現状のままではやれることは限られています。まずは弊社環境での起動を試してみるも確かにうんともすんとも。そのためリセットや電源ケーブルを変えてみるも効果なし。

ご存知の通り最近のiMacは昔のiMacのようにネジがあれば分解できるという構造にはなっておらず、内部パーツの交換検証には強力に固定されている液晶部のテープを剥がす必要があるのです。そしてこの作業は専用の工具がないと難しい、適当にやると液晶が割れてしまったり液晶と本体を繋ぐケーブルが切断されてしまったりしますから注意が必要なのです。

慎重に液晶パネルを剥がし、今回最も疑わしいとされる電源ユニットを交換します。
ちなみに電源ユニットにはMac本体の電源を切ったあとでもしばらくの間は電気が帯電しています。そのためうかつに手で触ると感電する恐れがあり非常に危険です。メーカーも技術者に対してこの部分については慎重に取り扱うよう厳しく指導しています。

そもそも前述の通り液晶パネルを剥がすことすら容易ではないので、分解経験のない方がいきなり作業を行うケースは少ないと思いますが、もし万が一ご自身で行う場合はくれぐれもご注意ください。(この作業には危険が伴いますので、出来れば弊社のような修理のプロにお任せください)

原因特定

その後、電源ユニット(下記画像)の交換を行ったところ無事に本体が起動するようになりましたので、その状態でその他の箇所に問題ないかを検証しました。今回は2013年モデルという事で全体的に経年による劣化は起き始めてはおりましたが、特に問題視されるような部分は見つからなかった為、電源ユニット交換のみでのお見積もりをご報告しました。

その結果『既にメーカーでは修理を断られているし買い替えを考えたら遥かに安い、もうしばらくこの本体に頑張ってもらって次に壊れたら新しいものに買い替えようと思う』という事で修理ご了承いただきました。

まとめ

お客様曰く、今回本体が突然起動しなくなった時にまず最初に考えたことは『データバックアップ取ってない!』という事だったそうです。電源ユニットはデータを格納しているストレージ部分とは別のパーツなので、この故障でデータが失われるというケースはあまりありませんが、それでも稀に電源の故障と共にHDDやSSDなどが壊れてしまう事もあります。電源が入るようになったは良いがデータも吹っ飛んでしまっていた・・・なんていう事態が起きないとも限りませんので、Macユーザーの皆さんは日頃から定期的にバックアップをとりつつご使用になる事を強くお勧めいたします。

弊社では本体の故障だけでなくデータの救出作業も行っています、Mac全般でお困りの際は修理経験豊富なアーストへ是非お任せください。

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